文法を征服!!
文法を征服するためだけに作られたページです。私もまだ、全ての文法をやってきたわけではないので、まだまだ未熟ですが、今後とも末長く御見守りください。
§1文節切りを征服!!
―1― 一文節に自立語は一つ!!
一文節に自立語は一つだけです。よって、文節切りをするときに複数の自立語を入れてはいけません。そこで疑問が出てきます。自立語とはなんなのかです。
自立語
自立語とはそれだけで意味のわかる単語の事をいいます。彼女,彼,富士山,登る,走る,書く,日本,青銅器,熊,テント,パーソナルコンピュータ,電話,縁側などは全て自立語です。
・付属語
自立語の説明をしたのでついでにしますが、付属語とは自立語の逆で、それだけで意味がわからない単語の事です。が,や,また,た,は,となどは全て付属語です。
―2― 「て(で)」で切る!!
文節では「て(で)」で区切る。例えば、「彼女が筆で字を書いていた。」の場合は「彼女が/筆で/字を/書いて/いた。」となる。 この文のおわりの「書いて」と「いた」は補助の関係といい、
<補助の関係の例>
笑っている→笑って/いる   見てくれる→見て/くれる   触ってくる→触って/くる
聞いてくる→聞いて/くる   泣いてみる→泣いて/みる   とっていく→とって/いく
―3― 複合動詞では切らない。!!
複合動詞できってはいけません。
複合動詞
複合動詞とは複数の動詞がくっついた一つの動詞のことです。
<複合動詞の例>
泣き出す,怒り出す,触れ合う,動き回る,執筆する,根ざす,思い出す等
「彼女は泣き出したが、急に怒り出して暴れ回った。」の文には複合動詞が三っつある。
→泣き出す,怒り出す,暴れ回る
この文章を文節に区切ると「彼女は/泣き出したが、/急に/怒り出して/暴れ回った。」となる。この文の場合にも、補助の関係が使われている。→「怒り出して」の次。
―4― 形式名詞の前で切る!!
形式名詞の前で切ります。
形式名詞
形式名詞とは「もの」「とき」「ところ」「ため」「こと」のこと。
(例)自分のために戦おうと昔は良く思ったものだ。
この場合の文はどうなるだろうか。答えは「自分の/ために/戦おうと/昔は/良く/思った/ものだ。」になる。見れば分かると思うが、形式名詞が二つ使われている事がわかる。
§2単語切りを征服!!
単語の分け方は今までの文節のときにやったことを十分に理解していれば、簡単に解くことができる。が、中には難しいものもあるので、説明します。
単語でよく間違うのは文の終わりである。どんな文の終わりか?それは、「〜していました。」という文の終わりである。一回分けてみると分かる思うが、これがなかなか頭を悩ませてくれる厄介なものなのである。皆さんは「〜して/いました。」とか「〜/していました。」とかに区切ってしまうものである。普通の人間に初めてこの文の終わりを単語区切れといって一発で答えてしかもヤマカンなどではなく意味も含めてできる人はまず、いないだろう。いたら是非とも教えてほしいものだ。しかし、この二つは不正解である。しかも、もっと多くの単語が含まれているのだ。ではじらしていないで正解を言ってしまおう。正解「〜し/て/い/まし/た。」となるのである。これはとてもびっくりであろう。私も正直言って、「なんやこれぇ〜。なんでブツブツ切るんや!」と思いました。ではここのところの解説を致しましょう。
まず、は文節に区切ることが大切です。この文終の場合は「して」のあとに文節で区切ることができます。そして、その単語が他の文章にもつけれるかどうか、つくかどうか確認するのです。まず、「し」の場合は「〜をした。」と、他の文にもくっつける事ができる。「して」で区切った人は確かに「して」でも他の文章にくっつける事ができるが、「し」のほうでもくっつける事ができるため、「して」は一つの単語ではなく、二つの単語になってしまいます。「て」の場合は文節の時や、先ほどもいったのでもういいでしょう。では「い」のほうにいってみましょう。「い」では「〜がいた。」「〜がいる」のように他の文にもくっつける事ができるし、くっついている。「まし」の場合は過去のことを語っている文でしか使用されない。限られているのでこの「まし」という単語は過去形の文でしか使用されない(もちろん例外はあります)のでひとつの単語になるわけです。「た」の場合には最後に「た」がつく文章が多くあるので分かっているだろう。(「〜をした」や「〜になった」等)